2008年03月06日

0からのスタート

お世話になった京セラを退職し、ゼロからのスタートを切ることになった。退職後何をするかということはまったく決まっていなかった。初めての会社員ではない生活。まず何とかなるだろうと思っていたが、京セラの看板がないと何もできない自分に気がつく。なんてことになったんだろう。自分の計画性のなさに愕然とする。しかしこれも性格だが・・不安がいっぱいだった。精神的にも、何もできないようなうつ的な状態でもあったと思う。ふとんの中で、本当に身動きができないくらいつらかった。何にもないところからどうできるのか?すべて、ベースがあってできていたことに気づく。つらい、何もすることがない。どうしたら食っていける?子供達、家族、どう守っていくのだ。不安、恐れ、自己憐憫、すべてのマイナス思考の中で、心がとてもさびしい気持ちでいっぱいになった。
そんなときに、ふとんの中で何度も何度も読み返していたのが、中村天風氏の『成功の実現』と『盛大なる人生』。自分自身が行うべきことは何なのか?何のために生きているのか?精神的に追い詰められていた時だった。本の中の<命の唱句>「今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず、正直、親切、愉快に、力と勇気と信念とを持って、常に平和と愛とを失わざる立派な人間として生きることを厳かに誓います。」天風氏のこの<命の唱句>の「今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず」の正反対だった。たよるのはこの言葉のみ。「怒らず、恐れず、悲しまず・・・」と、心が動揺したり、何か心にマイナスイメージが浮かぶたび、口ずさんでいた。
しかし、いつまでもこのままではいられない。そんなときたまたま妻の会社から、伝手で、技術のある人をと・・お手伝いをすることに・・ 何でもよかったのですが、これが大変。大型プリントの新しい装置でしたが、要は大型のプリンター。これをコントロールして大型のフィルムを作り、それを壁に貼る。そんな大型プリントシステムを作り上げる。さてまだまだ技術的には不十分なプリンター。ムラがあるし、きれいじゃない。パソコンはマック。大阪で泊り込んで作業。技術的には、あの機械を使ってよくそこまでできたと思う。しかし営業が大変。すべて看板などの一回きりのものを営業しなくてはならない。そんな中で、何億円もあるといっていたオーナーがお金を出さなくなってきた。経費は自分でもって、給与はない。そんな状態が続いた。退職金も全部持っていかれ、結局何もなくなった。
人に依存して事業をやろうということが、どれだけの迷惑をかけるか・・それは、本当にまわりの人に迷惑をかけてしまった。海外のプリンターなどもアメリカへ渡って唯一購入してきたりしたが・・事業になっていない。力を貸してくれていた大変多くの人たちに迷惑をかけてしまった。
結局は、自分の事業としての信念がなければ成功しない。まわりに多大な迷惑をかけてしまう。八方塞がり。だまされたような状態。悪いところへは悪いことが重なる。離婚も経験する。子供達との別れが一番こたえた。今まで一所懸命やってきたことすべてが無くなった!そんな気がした。自分の人生は何だったんだ。そんな中で、結局家も叩き売って本当のゼロからのスタートとなった。つらい、つらい。でもそれでも生きていかなければ・・・つい弱音が、死んだら楽だろうな・・ なんてふと考えてくるようになる。
心がとてもさびしい状況。風が吹くだけでびびってしまう。しかし子供達が一番の支えだった。この子たちに十分な教育だけはと学資保険を続けた。そのためにも仕事をなんとしても立ち上げるしかないと追い込まれながら、必死で事業をスタートさせていこうと決断した。



arayamanet at 04:24│Comments(0)TrackBack(0)clip!未分類 

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