2004年08月24日

ISOで経営改革支援−頑張れ!VB □96

2004年8月20日掲載:日刊工業新聞
J-Net21

040820 マドックは、国際標準化機構(ISO)の認証取得支援をベースに、中小企業向けコンサルティングを展開するベンチャー企業。「取得だけを目的としたISOではなく、企業の経営改革に活用する」(荒山元秀社長)と、その有効性を訴え、経営支援の観点からコンサル事業にあたっている。

 「経営者と従業員の利益が分配できるものを」(同)と、認証所得に向けて全員参加の動機づけを明確にした取り組みが特徴だ。システム開発。研修教育などの事業と併せ、経営理念に掲げる“企業を元気にする会社”として、経営指導を進めるものだ、
 荒山社長は京セラの出身。セラミックス生産ラインの品質改善に取り組み、経営推進室勤務の93年に中小企業向けのコンサルティングと生産管理支援の提供を志し、退社した。同年に独立し、95年にマドックを設立。板金業向けの経営支援ソフトやCADシステムを開発しながら、経営コンサルティング機能を培ってきた。

リフォーム業者の自立展開も

 ISO関連の経営支援事業は、顧客志向重視となった「00年版改訂」への移行時から着手し、指導企業は50社を数える、利益改善に向けたシミュレーションで従業員の経営に対する意識を高め、日々の業務に落とし込んだマネジメントと、ISO所得のコンサルタントとリンクさせながら経営改革にあたる。
 このISOを活用した経営指導のもとに、同社が現在注力しているのがリフォーム市場への展開。大手の下請けにとどまりがちな地域の工務店、専門工事業者を対象に、同社が構築したビジネスモデルを活用した自立支援を行っている、
 技術を持つ地域の建築・工事専門事業者を「リフォーム倶楽部」の名称でネットワーク化。事業者に原価計算など同社が培ってきた経営管理ソフトの提供を行うほか、接客面の教育などを通じて、地域での受注拡大を狙う。99年から一部事業者で実施していたが、今後は24時間リフォーム受け付け、損害保険会社と連携した施工保証サービスなどの体制を整備し、今秋から本格展開に入る「まずは大阪府内で50店、次いで近畿で100店の倶楽部加盟を目指す」(同)と、事業のフィールドを広げていく方針だ。

arayamanet at 12:18│Comments(0)TrackBack(0)clip!パブリシティ 

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